劇場版ウルトラマンR/B(ルーブ)の魅力を徹底解説！ネタバレあり

さぁ来ました！「劇場版ウルトラマンR/B セレクト！絆のクリスタル」

もう魅力を徹底的に語るよ！

これがやりたいからウルトラマン解説を始めたと言ってたも過言ではないよ！

劇場版ウルトラマンR/Bは本編から1年後を舞台に再び現れた怪獣と暗躍するトレギアとの戦いを描いているよ！

前作の戦いを経ただけあって湊兄弟もウルトラマンとして大きく成長しているよ！

ウルトラマンジードの親友、ペガッサ星人のペガが怪獣の体内に取り込まれているところを絶妙のコンビネーションで救出していたね。

あの初心者達2人が他のウルトラマンを助けるなんてなぁ…感慨深いものがあるなぁ

アサヒのウルトラウーマングリージョへの変身も良かったね！

変身シーンがまたいいんだなぁ。本編で失った友達、美剣サキと一つになることで、ついに彼女もウルトラウーマンになるんだ！

だって美剣サキがなし得なかった変身を親友がするんだよ！？激アツ展開じゃん！

そして今作の目玉！ウルトラマングルーブ！！

これも変身シーンが良かったね。今までロッソやブル、ルーブに変身するシーンだと後ろに先輩ウルトラマン達のイメージが投影されてたんだけど、グルーブへの変身時はロッソ、ブル、グリージョの3人のイメージが写し出されてる。湊兄妹としての真のウルトラマンの姿ということが強調されているように感じたよ

ロッソ、ブル、グリージョの色が入っているけれど、合体戦士の割にすごくシンプルな見た目をしていてカッコいいよね！武器も独自のアイテムじゃなく、ルーブコウリンを引き継いでいるのも僕は好きだな

戦闘シーンについては後半の章で触れるよ！

今回はゲストキャラクターとしてウルトラマンジード＝朝倉リク、その親友のペガが登場するよ

ジード本編後の物語としても非常に素晴らしい作品になってるよ！

朝倉リクは父親が悪のウルトラマン、ベリアルで、ジード本編ではベリアルとの死闘を繰り広げたんだ

今作ではそんな彼が湊家の団欒に加わることになる。家族を知らなかった青年が、家族とはこういうものなのかと感じる様子が描かれているよ！

特にリクはカツミ、イサミと年も近いからね。一家に混ざってすき焼きを食べるシーンは本当に癒されたよ

元々クリスタルという存在だったアサヒと湊家は血が繋がっていないけれど家族という強い絆で結ばれている。そこがリクとの共通点となっていて、ジードの仲間達との絆を強調しているようにも感じるし、孤独だったリクでも家族を作れると示唆しているようにも感じたね

序盤では初共闘のブルとの絶妙なコンビネーションを披露していたよね。今まで変身したフォームもそれぞれ活躍していたし、トレギアやスネークダークネスと渡り合うほどの強さを見せていたよ！

絆について語るシーンは今作で家族との絆を目にしてきたリクだからこそ重みが出る言葉だよね！リクのおかげで湊兄妹もグルーブに変身できたんだ！

ジードも本編始めは湊兄弟同様初心者ウルトラマンだったけど、数々の死闘や過酷な運命と戦い続けた結果、頼れる先輩として成長したんだなぁと感じる場面が多かったね。

本作はジード好きにもたまらないシーンがいっぱいだよ！

トレギアは後の作品、ウルトラマンタイガの宿敵だよ。今回先行しての登場となるけど、タイガ本編を見た人にはトレギアがゲスト出演したとも見えるかもしれないね。今回トレギアは悩める2人の青年に干渉することで大きな事件を起こしていくよ！

今回は湊家の長男、カツミでの視点で描かれるわけだけど、カツミの悩みである進路についてトレギアが干渉していくんだ。

カツミにウルトラマンとして生きる人生もあると示唆して、遠い星で友好的な小型怪獣、ピグモン達が他の怪獣に苦しめられるビジョンを見せる。そしてカツミの正義感を刺激することで、何千光年も離れた惑星に誘い出すことに成功するんだ！

言葉巧みに人を誘導する。トレギアの恐ろしさがよくわかる場面だね

その惑星でカツミは、かつての級友、戸井ゆきおと戦うことになるんだ！

トレギアは戸井ゆきおとも接触していたね。戸井君はカツミの高校時代の友人で、子供達に夢を与えるゲームクリエイターになるという将来の夢を持っていた。だけど、夢破れて鬱屈とした日々を過ごしていたんだ

戸井君は自分の夢が叶わなかったことを他人のせいにしていたよね。トレギアはそこを狙ってくるんだ。戸井君自身を称賛して他人への攻撃性をより強くしたわけだね。そして、戸井君自身がデザインした怪獣、スネークダークネスを実体化させ、戸井君を融合させたんだ！

戸井君が怪獣に変身したことに老婆するカツミと、自分と同じ境遇だと思っていたカツミが実はウルトラマンであったことに嫉妬を爆発させる戸井君。この戦いは戸井君優勢でウルトラマンロッソは敗北。カツミは変身不能まで追い込まれてしまうんだ！そして戸井君とトレギアはカツミを残し惑星を後にするんだ

トレギアについてもう一つ触れたいのはその振る舞いについてだよね

目的を遂行しようとしていたタイガ本編と違って、今作では人が惑う姿が大好きだからついノリノリになってしまったんだよきっと！

トレギアの活躍？するシーンはタイガ本編を知っているとより楽しめると思うよ！

よし、次は今作のテーマについて語っていこう！

そう。今作は将来の夢と自分は何者か？が今作の重要なテーマになっているよ

まず、今回は将来の夢に関わる人物だけでも結構いるんだ。それもそれぞれ立ち位置が違うのが面白いね

それとカツミと戸井君でも若干スタンスが違うよね。もどかしさを感じながらもネガティブになっていないカツミと完全に拗ねてしまった戸井君。

カツミの場合は夢を諦めざるを得ない状況だったのも要因だろうね。母親が失踪している中で家族の面倒を見なければならない状態だったと思うし、それに責任感の強いカツミだから自分の中で納得はあったのかもしれないね

もう一つ付け加えると、戸井君の夢はまだこれから新たに目指すことができるんだけど、カツミの夢は大学野球というもう取り戻せない夢だということだよね。これはつらいよ。時間だけは取り戻せないからね。カツミが辛く感じることわかるなぁ

もう一つのテーマ、自分は何者かについて語っていくよ。ウルトラマンであるカツミには2通りの進む道があるわけだね。湊カツミとして平和な人生を送るか、それともウルトラマンロッソとして宇宙の平和を守る人生を送るか

まさにこのあたりの未来を描いているのが惑星での戦いだね。実際にカツミは地球に帰れなくなったわけだし

地球に帰還したカツミは兄妹達やジードと共にトレギアを打ち倒し、戸井君を助け出すことに成功するんだ

そして、戸井君に自分の夢を諦めるなとエールを送り、自分は父であるウシオさんの協力もあってデザイナーとしてミラノへ修行に出るんだ

これはこの作品からのメッセージだと思うんだ。たとえもう取り戻せない夢があったとしても、また新たな夢に向かって進むことができる。というね。僕はこのメッセージにすごく胸打たれたよ

これは最後にカツミが語っていたね。「自分が何者なのかはわからない」だよ

結論が出ないのが結論というか、こちらは子供達へのメッセージだね

自分が何者かなんて急いで決めることじゃない。色々な経験を積んで少しずつ答えを作っていくしかないっていう言葉なんだ

この作品には色々な人に向けてのメッセージが込められているんだ。希望を持って進んでいたけれど、夢破れて立ち止まってしまった人、夢を諦めざるを得なかった人、そしてこれからの人生に踏み出す子供達。そんな人達に応援の言葉を送っている素晴らしい映画だよ

序盤からTV本編第1話を踏襲した展開や随所に挟まれるギャグシーン、どことなくにぎやかな様子等、本当にルーブの雰囲気を活かした映画だったよね

ジードの話のときにも言ったけど、特にすき焼きを食べるシーンは良いよね！

そしてなんと言っても最後の戦闘シーン！これが本当に最高だったよ！

CGを使うことで実写特撮ではできないアングルやカーチェイスのような流れを入れたりしていたよね！

あれ本当にどうやって撮っているんだろ？それにCGグルーブと実写スネークダークネスとの取っ組み合いやジードが戦う後ろで空中戦を繰り広げたりとすごく盛り上がったよね！！

それと、最強形態になってからガッツリ見応えのあるバトルをしてくれるのが本当に楽しかった！！

色々語ってきたけどまとめに入るよ！

今作はルーブ本編を見た人へのご褒美とも言える作品でありながら、ジードやトレギア好きにもおすすめできる作品に仕上がってるよ！それとしっかりとしたテーマやメッセージ性もあって子供から大人までみんなが笑って泣けて楽しめる大傑作になってます！！

気になった方は是非見てみて下さい！